少量でお金を使わないでください!一気に抜いて丁寧に使う

2020/05/24
貯蓄は収入から支出を差し引いた差額です。使える範囲で使っていれば、自ずと貯蓄が出来て行きます。そう頭では分かっていても、中々貯蓄できないなら、お金の引き出し方を変えて見るのもひとつの手です。

皆さんはお金をどのように銀行の口座から引き出しているでしょうか?その人のお金の引き出し方にはパターンがあります。多くの人は1万円ずつ、あるいは週末ごとに数万円ずつなど財布にお金が乏しくなると給与口座から引き出してくるのではないでしょうか。

さて、1ヵ月に引き出してよいと考えている金額は決めていますか?特に決めでいないなら、まずその金額を割り出すところから始めましょう。

手取りの金額から貯めたい金額、あるいは予備的なお金を差し引きます。既に自動積立で貯めていても1万~2万円は残せる範囲が理想的です。ここから更に口座経由で支払う金額を差し引きます。

携帯電話料金や家賃、水道光熟費、保険料、各種会費、クレジットカードでの支払いなどを合計してみます。残った金額が引き出してもよい金額というわけです。この金額がサッと頭に浮かばないなら、今まで成り行き任せにお金を使ってきているのかもしれません。

さて、その引き出し方ですが、足りなくなる度に引き出すのは実は逆効果です。後どれだけ引き出せるのか?今日まで幾ら引き出したのか?が分からなくなるからです。

私がお勧めしたいのは月に1回全額引き出してくることです。貯蓄に回すお金、口座から支払うお金など諸々を差し引くと残りの使えるお金が10万円だとします。その金額を全額月に1回、給料日の直後に引き出してくるのです。

現金を手にすると使ってしまいそうと思いがちですが、むしろ逆です。お金に困らない生活がしたいと思っている前向きな人であれば手元にある現金で1ヵ月どうやっていこうかと考える筈です。

現金が見えるので、月末近くになると自ずと使うお金をセーブするようになります。その結果、月末になってもお金が手元に残っていたら財布から全部出して貯金箱にそっくり入れます。あるいは、もうひとつ別の口座を開設してそこに入金します。

すると、お金を入金した記録が通帳に残ります。その数字を見るとお金が貯まって行くことが励みになり、更に節約してお金を貯めようと思うよい循環が始まるのです。

使ってもいい金額を1週間ごとの「袋わけ」で確保する

「袋わけ」という家計管理法は主に女性誌の家計管理特集で必ず実践する人が登場するような定番のお金の管理法です。でも、家計管理を任された女性だけでなく、独身の男性だって自分のお金が上手く管理出来るのであれば、取り入れてみる価値はあります。

「袋わけ」とは一種の予算管理の方法です。お金を目的ごとに袋に入れて他の目的で使ってしまわないように袋でガードするのです。

例えば、月末に集金にやって来る新聞代、まとめ買いするビール代、月1回程度のガソリン給油代などを袋に入れて確保しておくことで給料日前でも支払えるようにしておくのです。また、1週間単位の「袋わけ」もお勧めです。

大抵の人のお金を伴う生活パターンは、ほぼ1週間単位です。この点に着目して1週間単位で使っていい金額を袋に入れて分けるのも効果的です。ひと月の生活費を1週間ずつ、4つから5つの袋に分けて便っていきます。

袋に入れる金額はギリギリよりも少し多めの方がストレスが溜まりません。少し残る程度の額にしておくと、それが翌週に持ち越されて気持ちに余裕が出ます。ほんのチョットのことですが、これがお金と上手く付き合っていくコツです。

この「袋わけ」をするために1ヵ月に1回まとめて現金を口座から引き出してきましょう。小出しがダメな理由は手数料が掛かる場合があるからです。

まとめて引き出した現金を銀行の両替機で両替してきます。半分くらい千円札にしておくと1万3,000円といった金額も袋に入れることが出来るからです。その袋に入れた金額が予算になります。

まとめて引き出してきた金額を袋に分けることで予算の枠を各週で確保することになります。引き出してきた現金を目途も無く使って行くよりも、こうして週単位や目的別の小さい単位に予算を小分けにした方がお金の管理がしやすく、お金の使い方を工夫するようになります。

山で遭難した人が手持ちの食料を数日分に小分けして持ち堪えたという話もあります。これまで財布にお金が無くなる度にATMで、その場その場の成り行きでお金を小出しにしていた人は是非お試しください。